- 山根
なぜ自殺予防に取り組んでいるのか。
先日、私の夢を書きました。夢はメンタルヘルスプログラムとゲートキーパー講座の普及です。どちらも自殺予防には必要だから何としても普及させたいのです。
私は「なぜ自殺予防に取り組んでいるのか?」と聞かれる事があります。その理由をお話します。3年ほど前まで私は小売業で店長職をしていました。新店舗に異動になり、通勤にもなれず、馴染みのスタッフとも離れ、人間関係も一から築かないといけない。慣れるまではどの店舗に行っても大変です。環境が変わり、メンタルダウンしているなと感じていました。そんなある日、いつも通勤で使っている電車がストップしていました。すぐに情報収集すると私と同じくらいの年齢のサラリーマンが電車に飛び込み自殺したという事でした。足元にはお弁当と思われる袋があった様です。その時私は「亡くなったサラリーマンの方も自分と同じ様に仕事に悩んでいたかも知れない。自分と同じ様にお弁当は妻が作ってくれていたのかな。こどもは居たのかな。もし、自分が亡くなったサラリーマンの方の知り合いだったら何と声を掛けていただろう。」と様々な思いが頭の中を駆け巡りました。最終的に「こんな悲しい事は少しでも減らしたい」という思いにたどり着き、自殺予防に関心を持つ様になりました。