- 山根
~自殺予防~ いらいらして当たり前
私は電話相談員以外にも某市町村で児童関係の仕事にも就いていました。主に児童虐待対応です。児童虐待を疑われる情報があると、家庭訪問して父母に話を聞き虐待の事実があれば指導します。この様な話をするとよく「家庭訪問して父母が逆上した事はないの?危険な目に遭った事はないの?」と聞かれます。しかし、私は一度も父母に逆上されたことはないし、危険な目に遭ったこともありません。その理由について相手がどう感じていたかが全てなので、ハッキリした事はわかりませんが私が父母に話す時に必ず言っていた事は「罰を与えに来たのではないです。困ってる事に関して協力したい」という事です。また父母から「こどもにイライラしてしまい叩いた」という事を聞かされた時も、叩いた事への指導はしますがイライラしてしまう気持ちは否定せず聞いていました。これは心理的なテクニックでも何でもありません。私が本心から「子育てはイライラして当然」と思っているからです。こんな事を言うと「自分のこどもがかわいくないのか」という事を言う人もいますが、子がかわいい事と子育てで、イライラするのは別です。虐待は許される事ではありませんが、イライラする気持ちが起きて当然です。虐待はいけませんがイライラしてしまう自分を責めないでくださいね。叩いてしまいそう、暴言を吐きそう、そんな時は最寄りの児童相談所か189に電話してください。